事業概要
事業概要
一般社団法人
AAJチャイルド支援会
AAJチャイルド支援会
設立のきっかけ
代表 ルネ ヤスヒロ
EP1 ピグミー族との出会い
私は2012年5月末、中央アフリカ共和国に希少金属採掘事業の現場地質調査で訪問しました。首都バンギから車で6時間コンゴ民主共和国に近い地区に向かい、そこから歩いて2時間、途中イトウリ森のジャングルの中でピグミー族の一家族と出会いました。
マングングの葉を何百枚も重ね合わせた住まいの前で、若い母親は一人の乳飲み子を抱え、横には小さな手で砂遊びをしている幼児2人がいました。
「旦那さんは?」と聞くと、「病気で寝込んでいる」と言いました。私はショックを受けました。病気で苦しんでいる父親は治す薬はあるのだろうか、この母親と子供達は今後どうやって生活をしていくのだろうかと考えこんでしまいました。その他のボッセンビリ地区には多くの食事もできず、さらに感染症の病気によって毎年1歳~5歳までに数千人の
子供達が亡くなっていると言います。
世界から支援金も届く一方、政府機関で止まり、現地の母親たちには届いてない現状も知り、「食糧だけでも何か子供達への支援はできないものか」と、友人でもある中央アフリカ共和国総領事セガ・ガビリエル氏に相談をしました。
EP2 キャッサバ農場の誕生
セガ・ガビリエル氏—政治的支援は利権が先に来る。加えて中央アフリカには、バンダ、サラ、ヤコマ、サンコ、ピグミー族といった部族ならではの主食と食習慣があり、食糧支援が難しい——
そんなセガ・ガビリエル氏の意見を受け、再検討した結果、日本でAAJチャイルド支援会を設立しました。現地には、セガ・ガビリエル氏が所有する12エーカーの土地を畑に整備し、各部族の母親達に貸出すことを始めました。アフリカの主食であるキャッサバを全部族で栽培、農作業をしてもらい、年間1回収穫されるキャッサバをAAJチャイルド支援会の寄付金で買い取ります。買い取ったキャッサバは、茎の方を食品として利用してもらい、廃棄していた葉は乾燥させて日本に輸出します。中央アフリカのキャッサバは品質が良く、成人病や糖尿病の治療を目的として製薬会社に買受けをしてもらうことが可能です。
このように循環型支援活動を実現させることで、各部族の母親達の収入の確保や、良質なミルクを乳飲み子に与え続けることができます。
左写真)キャッサバの主食となる根
上写真)キャッサバの畑
EP3 豊かな社会へ
各部族の母親達に労働賃金が入れば、子供へ良質のミルクや食料、薬なども購入することができます。栄養不足で亡くなる子供もいなくなり、感染症で亡くなる子供達の数も少なくなります。
食料、医療、教育の分野に対する経済的な支援があることで、子供達が叶えることができる夢もたくさんあるはずです。経済的な支援が続くことで、やがて豊かな社会となり、文化創造も期待されています。
中央アフリカ共和国総領事セガ・ガビリエル氏の協力のもと、キャッサバを中央アフリカ共和国の大地に育て、支援活動を進めて参ります。支援してくださった皆さんの協力とともに、子供達の未来を後押ししていきたいと考えています。